[WordCamp Osaka 2018]セッションレポート-メインブキとして使うためのWordPress

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全世界でCMSのシェア60%を占めるWordPress。日に日にメンテナンス・機能拡張し続けるので、Web製作…
スピーカー: Ippei Sumidaさん

スピーカーのSumidaさんはWordPressのコアやWP-CLIのコントリビュータとしても活躍されている方です。
そんなSumidaさんがWordPressとはどんな武器なのか、そして他の武器とはなにが違うのかを話してくださいました。

そもそもWordPressとは、 WordPress は美しいサイトやブログ、アプリを作るためのオープンソースソフトウェアです。 と公式サイトにかかれているようにどこにも CMS とは書かれていない。WordPressを使うとできることは情報を配信すること。

ここがすごいぞ、WordPress

  • 市場占有率: 世界のCMSを利用したサイトのうちWordPressは60%、同じく日本では85%。
    • それだけのユーザー数がいるのはすごいアドバンテージになる。フォーラムだって日本語で質問できるし、回答も日本語で返ってくるくらい日本人ユーザーも多い。
  • WordBench(地域コミュニティ)が国内58ヶ所。
  • Powerd By PHP
    • インターネット上の全サイトのうちPHPを利用しているのは80%を超える。つまりPHPを使える人が多くテーマやプラグインも豊富。
  • カスタマイズの容易さ
    • サブテーマでのテーマの拡張、ウィジェットの追加も簡単。
  • WP REST API
    • HTTP経由でWordPressを操作できる。

WordPressが向いているサイト、向いていないサイト

  • 向いているサイト
    • ブログ
    • 企業・店舗サイト
    • 小・中規模サイト
    • 仕様を八割満たせば満足してもらえるお客様のとき
  • 向いていないサイト(できなくはないけど他の方法が向いているサイト)
    • 情報を集める系のサイト(キャンペーンサイトで個人情報を集めたりするサイト)
    • 編集に自由が求められるサイト(ページごとにコンテンツ配置が異なるような独自性の高いサイト)
    • 欲張りセット(WordPressであれも、これもぜ~んぶやりたいサイト)

メイン武器をカスタマイズしよう

  • テーマ、プラグインを使ってカスタマイズ
    • ただより良いものを知っていることがカギになるので、WordBenchとかで情報収集しよう
  • カスタムフィールドでカスタマイズ
    • ただし、フィールドが多くなると保存できないことがるので注意しよう(max_input_varsでググるといいよ)
  • 独自処理は自分でカスタマイズ
    • プラグイン、テーマを作っちゃおう。コアをいじるとバージョンアップのときに大変だからやめたほうがいいよ
    • データ加工、取得、設定や外部連携の処理ならプラグイン化、見た目の変更はテーマでやろう

他の武器も知っておこう

  • 他のCMS
    • Drupal, Concrete5など
  • PHPフレームワーク
    • Symfony, Laravelなど
    • WordPressをメインにしてシステム部分をこれらのフレームワークで実装できる

セッションの感想

やっぱりWordPressはCMS界隈でのメインストリームであって、ユーザーも多いということがどれだけのアドバンテージになるかよく分かるセッションでした。
ただ、WordPressだけじゃなくて他のCMSも知っておくことで差別化をはかることもできるし、なんなら他のCMSの機能をWordPressに移植することだってできるわけですね。